普通、屋号には名字の一部を入れたり縁起の良い響きを選んだりしますが、「まるちょん」はちょっと珍しいです。右の画像は、大正末期の焼津を描いた貴重な資料。佐藤道外氏による明治・大正・焼津街並往来絵図です。そこには「まるちょん小石は、提灯屋。現在小石海産商の前身。」とあり、当店の屋号が「明かりのシンボル」であることを伝えています。初代小石安之助が提灯屋として創業し、祖父小石かなえが海産商を始めました。
当社は、創業以来一貫して「だし」の品質と職人による手作業を大切にしてきました。魚一本一本に職人が自ら手を入れることでおいしい「だし」は生まれます。そして、それぞれがどんな「だし」に向いたいるのか。この見極めを最も大切にしています。
黒潮の豊かな海に育まれたサバ、カツオ、ムロアジ、宗田カツオ。大切な素材のおいしさを最大限に引き出し、お客様にお届けするのが当店の仕事です。手をかけた分だけおいしくなっていくものがあります。
健康なカラダは日々の食生活が作り出しています。つまり、腸が喜ぶ生命力のある食べ物が健康には大切だと当社は考えます。当店のだしがその一助になれるよう、わたしたちは日々努力しています。
これまでと、これから。わたしたちは、焼津という港町に育ててもらってきました。海産物を加工し、お客様に届けることを事業として営んでまいりました。「何事にも誠実であること」を大切にして精進してまいります。